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読書から国語力を育てる「ことばの学校」

ことばの学校ブログ

これぞ高校入試国語①

東京都立 進学指導重点校

というものがあるのをご存知でしょうか。

東京都教育委員会が、都立高校改革として進めてきた指定制度なのですが、
東京都教育委員会のホームページから引用させていただきますと、

「都教育委員会は、将来の日本のリーダーとなり得る高い資質をもった生徒に対し、
国家や社会に対する責任と使命を自覚させるとともに、思考力、判断力、表現力を鍛え、
難関国立大学等への進学希望も実現させるため、組織的・計画的に進学対策を推進し、
都立高校全体をけん引する役割を担う高校として、進学指導重点校を指定している。」

とのことです。

平成13年9月に「日比谷・戸山・西・八王子東」の4校が指定され、
平成15年11月には、「青山・立川・国立」の3校が追加指定を受けました。

そして、現在は、平成25年~29年までの5年間の指定校として
「日比谷・西・国立・八王子東・戸山・立川」の6校が該当校となっています。

指定の選考基準の詳しい紹介は割愛いたしますが、この進学指導重点校の選考基準というのは、
当然ですけれども、大学の進学実績に関係があります。

ずばり、難関国立大学に「現役」で合格できる「人数」です。

ですから、この指定校に進学することは、すなわち、難関(国立)大学へ現役で合格できる
可能性をうんと高くしてくれるということなんですね。

これは、中高一貫の有名私立に東大や国立医学部などの合格実績を奪われ、「凋落」といわれた
都立高校の「復権」「名誉挽回」のための施策なのです。

さてさて、その「進学指導重点校」の入試問題なのですが、さすがに難しい問題です。
長文読解力、速読力、即解力、分析力、要約力、論述力など、幅広く、高度な力
求められます。

長文問題は、大問三(小説)、四(論説)、五(古典を含む論説)の3題構成になっていて、
それぞれA・Bの2つの文章から、学校によって選択された問題を解いていきます。

文章が長いうえ、記述答案問題も「四」の最後に二百字程度のものがあり、
普段から速読力と、記述対策に十分な時間をかけておかないと太刀打ちできません。

次回では、具体的にどんな設問なのかをご紹介したいと思います。