ことばの学校の読書・国語について
子どもたちにとっての読書はどんな意味をもつのでしょうか? 「子どもの読書活動の推進に関する法律」では、「子どもが、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないもの」としています。
しかし、現代の子どもたちは学校の宿題、学習塾や習い事で忙しく、なかなか読書の時間が確保できないのが実情のようです。ある調査期間の調べでは、1日の読書時間は、小学生から高校生までほとんど差はなく、平均して20分程度しかありません。
子どもたちにどうやって読書に向かわせればよいのか?ご家庭や学校、教育に携わる民間機関でお悩みの方が多いのではないでしょうか。
「ことばの学校」の「読むとくメソッド(R)」は読書体験をより着実な日本語力につなげるために開発された、日本ではじめての、まったく新しい日本語学習システムです。読書への負担を減らし、集中力を高めることで読書を習慣化し、読書スピードをアップさせます。また、多くの語彙と文脈類推力を養成することで読解力の伸長をサポートします。
読書の習慣をつける
「ことばの学校」はわくわくしながら読書に親しむ、「読書大好きっ子」を育てます。「速聴読」とは、「朗読音声」を聞きながら、課題図書を読み進める読書方法です。朗読音声が、文字を追いかける視線を引っ張ってくれるので、負担感が軽減され、楽に読むことができます。継続的に読み進めることで、さらに読書意欲が増進し、集中力が高まります。ですから、なかなか独力で本を読んでも、内容がすんなり理解できず集中できない、読書への関心が湧かない、という人も無理なく本を読み、本の楽しさを味わう時間をもつことができるのです。
読書の速度を上げる
国語のみならず入試問題に対応できる「速読力」を鍛えます。「朗読音声」は自分に合うスピードに変えることができます(0.5倍速~8倍速、頭の中で音読(追唱)しなくて済みます。朗読音声に合わせて黙読する習慣を身につけることで、「追唱」の癖がなくなります。その結果、「速聴読」によって読む速度はどんどんアップするのです。大人の標準的な読書スピードは、<500文字/分>です。朗読音声は平均して<250文字/分>なので、朗読音声スピードとしては<2倍速>となります。「ことばの学校」では小学校中学年(3~4年生)で<3倍速>前後を目標としています。<3倍速>で読むことができれば長い文章が出題される難関校の中学入試にも十分対応できます。
語彙力をつける
読書を通じて、ことばの力を育てます。「読書ワーク」は、速聴読の後に取り組む教材で、押さえるべき重要な言葉(キーワード)を選定して問題にしてあります。語彙力をつけることで、文章の内容をしっかりとおさえることができ、また、情景や登場人物の心情理解にもつながります。ことばだけでなく登場人物の確認や本文中の表現の使い方を理解する問題など、読書をさらに楽しみ、多くの日本語を身につけられるようにする教材が「読書ワーク」です。
読解力を養う
「速聴読」で読書の習慣が身につくと、「黙読」による読書もできるようになります。「黙読」は、音声に頼らない、目からの文字情報だけでことばのかたまりを理解し、ことばの係り受けも無意識下に理解できるようになっていきます。さらに、知らない語句・表現に対しても、前後から類推していく力も育っていきますので、長い文章でも全体を把握できる能力が身についていきます。また、文章を読むことが習慣化している子どもは、新たな領域の知識に対しても順応性が身についていますから、物語・小説に限らず、新聞や科学雑誌、専門書などを読み、自然科学や環境問題など身近なところから関心の領域を広げることに意欲的になるのです。